メロン、リンゴ、トマトなどの果物を食べて、口が痒くなったりピリピリしたことは、ありませんか?
▶その症状は、OAS(口腔アレルギー症候群)かも知れません。
●OASとは?
OAS(口腔アレルギー症候群)はある食物を食べることにより、口・唇・喉などの口腔粘膜やその周りにピリピリ感、掻痒感などのアレルギー症状を起こすことを総称して、そう呼びます。原因となるアレルゲンが口腔粘膜に触れることで体内に吸収され症状が現れると考えられています。症状は軽い方から重症の方まで様々です。重症の方はじんましんが出て喘息症状、時にアナフィラキシーショックを起こす事もあります。
★OASは花粉症に合併することが多く、その原因は花粉症の原因物質と似た物質が食物中に含まれているからと言われています。
●OASの対策について
OASの対策は症状の出やすい時期を知り、原因となる食べ物を可能な限りさけることです。そのためには、花粉症の原因と口腔症状を引き起こす果物や野菜などを特定することで、特に注意すべき時期と避けるべき食べ物を知っておきましょう。アレルギー性疾患の治療に於いて原因の特定は治療の第一歩といえます。